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資生堂 花椿 WOMEN

資生堂”花椿”という本をご存知でしょうか?
創刊して七十年が経つというものですが、
二年ほど前まで知りませんでした。
ご縁のある写真家からご依頼頂き、
資生堂本社内にて”花椿”に連載した写真を展示する企画展があり、
フォトフレームの製作をお手伝いさせていただきました。


資生堂 花椿 "WOMEN"
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資生堂銀座ビル2F



打ち合わせでは理想案が出されました。
花椿でも掲載されていた変形楕円の写真。
フレームも同じ形に出来ないか?
。。。。。
どうでしょうか。。
試しに、どのような方法があるか調べてみますとして、
その日、
イラストレーターやCADでのデータ準備について仲間に相談し、
NC加工では右に出るものなしの、
京都で丁稚時代にお世話になった木工所の社長のもとへ十数年ぶりに電話をかけての相談をしました。
(ここ近年で一番緊張しましたが、、、)
製作工程を説明し、可能であることまでは話ができたのですが、
お互いにスケジュールがどうにもタイト過ぎる。
それと、資生堂サイドの企画予算からは
数倍もオーバーしていた。
夕方にこの話を返して、
楕円形案は消え、
現実的で、写真の展示にフレームは引き立たせる道具になるので、
木の印象がしっかりあって、クオリティーの高いシンプルなものをということになった。
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細く、軽く、40セット。
できるだけ細くしたくて、
加工中の木の反りを警戒し注文数より多く製作しましたが、
全て無事に仕上がりました。

展示に対して背板に工夫する必要があり、
本製作の前にサンプルを作り、写真家事務所、資生堂銀座ビル、
そして、設置をされる現代工房(渋谷のハチ公像を作られた方)
の代々木のアトリエでも打ち合わせをしました。
フォトフレームを作るのに、あちこちまわってきて、
いち展示ですが、個人規模ではないことがよくわかりました。

写真マットの楕円も見事で、
額装までさせてもらい、梱包して資生堂本社へ納品する際は、
美術品を運んでいると言い聞かせながらでした。
プロフェッショナルの仕事、気の引き締まる思いで、
企画に携われたことに感謝します。


フォトフレーム
樹種  楢 柾目
サイズ 600×600×50
塗装  オイルフィニッシュ
by factorycamp | 2016-02-19 13:16 | 家具のお仕事
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